沖縄タイトルの秘密 パート2

さんかく山のマジルー

2009年05月24日 21:04

登場人物の紹介はこちらから〉〉

タンメー「腹がすいた。今日はうまいもの食いにいくぞ。お前らついてこい」
ハンパー「わーい!キャー!何食べられるのかなぁ♪」
タンメー「よし!今日はてだこ亭だ!」
アンマーハーメー「キャーヤッタ〜ヤッタ〜ヤッターマン」
ハンパー「アンマーハーメーは、ドロンジョ様ってよばれていたんですよね?撮影中」
アンマーハーメー「『泥女』と書いて『ドロ様』と呼ばれていたのよ、わたくし」
ハンパー「じゃあ私はボヤッキーかしら、トンヅラーかしら」
タンメー「トンヅラすんじゃない。ボヤッキーだろ」
てだこ亭に着く三人。

アンマーハーメーハンパー「ルネッサーンス」
タンメーはオレンジジュース



アンマーハーメー「ガチマヤーに電話しようかしら〜」
ぷるるるるぷるるるる
留守電の声『ハイ、ガチマヤーです。只今お腹がへって留守です。伝言は入れないで下さい』ピー
アンマーハーメー「がちまやー。お腹すいてるでしょう。私たちキジムン三人組はこれからてだこ亭でおいしい沖縄県産イタリアンを食べるよ。自慢話でしたぁ」
ガチャン

タンメー「自慢話はオレの得意技だ。取るんじゃない」
ハンパー「二人とも今日のテーマを忘れてやいませんか」
タンメー「よく言った。今日のテーマは『沖縄タイトルの秘密 パート2』だ」
アンマーハーメー「ひぃぃぃぃ!それは衝撃!もうこの間ので十分です。それ以外は表沙汰にしてはいけないこともあるんです。おやめになってタンメー!」
タンメー「いいんだ。ちょっとぐらい問題になっても。それぐらいの方が読んでいる人が楽しめるんだ。よし、やるぞ。ハンパー、言え!」
ハンパー「私は知りませんけど」
タンメー「そうだったか。ずいぶん昔のことで忘れてしまった」
アンマーハーメー「おやめになって、タンメー!」
タンメー「うるさい。オレは言うっていったら言うんだ!」
ハンパー「もういい加減に進めましょうよ」
タンメー「分かった!耳の穴ををかっ穿じってよく聞け!沖縄と日本のタイトルが違うのは!」
アンマーハーメー「キャー!!!!!」
タンメー「それは・・・ある・・・プロデューサーの一言から始まった!」
アンマーハーメー「ひぇーーーーーーー!!!!!!」(錯乱)
タンメー「そのプロデューサーとは・・・アンマーハーメー!お前のことだ!」
アンマーハーメー「うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

「おまちどうさま。島豆腐のサラダです」



タンメー「おー!うまそう!とりあえず食おう!」
ハンパー「『とりあえず』って言った!」
(マジルー部屋では、このブログを管理しているヨーガリー真喜屋の口癖『とりあえず』『一応』『ということで』という言葉に辟易し、禁止用語とした)
ハンパー、2人に悟られぬように箸をのばす。

アンマーハーメー「ハンパー!まて!食うんじゃない!」
アンマーハーメー、おもむろに自分が箸をのばす。
アンマーハーメー「モグモグモグ。シニマーサン」

ハンパー、耐えきれず手をのばす。
タンメー「ハンパー!待て!まだ食うんじゃない」




タンメー、ガツガツと口の中に豆腐とプチトマトを流し込む。あまり噛んでいない。
タンメー「この島豆腐とプチトマトの相性がたまらない。そもそも島豆腐というものはだな。ヤマトの豆腐と違って・・・・」

アンマーハーメーがハンパーに「食べてもいいのよ」と目で合図をおくる。
タンメー「もともと、にがりを使わず海水を使っておるのじゃ。島豆腐はしかも、水の中にはいっておらん。自立しておる。この島豆腐のようにわったーウチナーも自立せねばならん」
ハンパー食っている。
ハンパー「この島豆腐、私のお肌のように白いわ」
アンマーハーメー「ハンパー、ちょっとここで正座しなさい」
ハンパー「すいません・・・アンマーハーメーの肌は、雪よりも白く、ゆで卵よりもツルツルです」
アンマーハーメー「ハンパー、嘘をつくんじゃない。お前は雪などみたことはない」
ハンパー「ひえぇぇぇぇっぇぇ」
アンマーハーメーの頭の周りを、激しく蝶が飛び交う。
ハンパー「すいません。嘘をつきましたぁ」

タンメーの自慢話はまだつづいている。

アンマーハーメー「ハンパー。本題にもどりなさい」
タンメー「そしてようやく島豆腐が出来上がるのである!聞いてたかハンパー!」
ハンパー「聞いてませんでした」
アンマーハーメー「いいのよ、ハンパー聞かなくても」
タンメー「まぁいい。とにかく食おう」

パスタが出てくると、3キジムン、無言になる。

チーズのパスタ



島野菜のパスタ



ひたすら食べ続ける3キジムン。おはしとフォークとナイフの音だけが店内に響く。
ハンパー「タンメー、食べ過ぎです。私の分がありません。」
アンマーハーメー「タンメー、食べるのが早いんです。お待ち下さい」
知らない振りをして食べ続けるタンメー。

ハンパー「あ!島野菜のパスタがタンメーの口の中に放り込まれていく、、、、」
アンマーハーメー「あー!スペシャルチーズパスタがタンメーの口の中に消えていく、、、」
吸い込むように食べるタンメー。





イマイユ(今魚:新鮮な魚のこと)が運ばれてくる。


再び無言の三キジムン

アンマーハーメー「待て!目玉は私のよ!」











タンメーは早食いしすぎたのか、もうすっかり落ち着いている。
タンメー「さぁ、ブログやるぞ」
アンマーハーメー「どうぞご勝手に。私たちは食べてますから」
タンメー「ウチナーンチュが、自分たちの映画と思えることが必要だ!日本映画は日本では自分たちの映画という意味だが、オキナワでは、日本の国の映画という意味でしかない!沖縄では、ウチナーンチュたちが自分たちの映画だ!と思える映画がないのだ!だから沖縄タイトルは『さんかく山のマジルー』だ!」
ハンパー「マジルーって何なんですか?」
タンメー「フラーヒャー!昔の人の名前だ!ハンパー!ナビィとはなんだ。」
ハンパー「カーナビの親戚ですか?」
タンメー「ヤータックルサリンドーヒャー」
アンマーハーメー「私も昔はナビィと呼ばれていたのよ」
タンメー「『鍋(ナベ)』のことだ!」
ハンパー「鍋焼きうどん大好きです!」
アンマーハーメー「私も大好き」

プルルルル プルルルル
電話が鳴る
ガチマヤー「ちょっともう大変なんですよぉ。聞いて下さいよぉ。鍋焼きうどん食べたんですけど、お腹すいてたから、急いで食べたら、舌やけどしちゃったんですよぉ。赤くはれちゃって、もう何食べても味が分からなくなっちゃったんですよぉ。沖縄そば食べたいですよぉ。ちょっともう大変なんですよぉ」

次週へつづく

クヮッチーサビタン。イッペーニフェーデービル
(おいしかったです。どうもありがとうございました)
てだこ亭のみどりさんと
2匹のキジムン

撮影:ハンパーしもじ
関連記事